勤労感謝のココロ

No.293 / 2015年11月11日配信

 勤労感謝の日は、祝日法によれば、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としている、ということだそうです。日常的にそういったことに意識を傾けて過ごしているわけではない私ですが、働くことに、いや働けることに感謝し、もっといえば、それを支えてくれる人や物にも感謝の心を!ですね。

 得意先を訪れる場合は革製のビジネスバッグを持って出かけますが、それ以外は紺色の18L容量のデイパックを肩からさげて出勤しています。ディバックの形は下に向かって広がるティアドロップ型のカリフォルニア・デイパックです。ジャケットの肩にかけて通勤すると、カジュアルな風をまとって歩いているようで、とても心地よいものでした。

 ところが今年の春に、耐用年数が切れたのか、ショルダーストラップの本革の部分がちぎれてしまいました。さすが山登り用品のブランドだったし、重い書類やノートブックパソコンを運んだりと、けっこう荒く使っても20年近くは頑張ってくれました。長い間、私と人生(?)を共にしてきたディ・パックです。壊れたからと簡単に捨てることが出来ません。

 「お父さん、新しいバッグ買ったら?」と家人も娘も私に声をかけます。いい年をした大人が、ショルダーストラップの切れた部分を結んで使っているからです。誰が見てもはっきりと分る結び目です。格好の良いものではありませんが、私はそれでいいのです。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』と同じように、すでにバッグと私は一心同体。「格好がどうの」ではないのです。

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