牛のように
No.479 / 2021年1月1日配信
今年は丑(うし)年。十二支の中でも、「ね、うし、とら…」と数えてネズミの次に出てくるのが牛で、神様のもとに馳せ参じるレースで、ネズミにいっぱい食わされて2着になったとの愉快な話もあります。しかし、十二支別の人口では、なんと丑年が一番多いのです(1,087万人/2019年)。多産であるとされる子(ね)年より多いというのが面白いところです。
牛は昔から人の生活の近くで、色々と私たちの役に立ってきた動物です。農作業や運搬作業でしっかりと働く、その「誠実」な姿勢が認められ、人間にとっての「縁起が良い」動物として十二支の一つに選ばれたようです。牛はテキパキと素早い動作は不得意そうですが、それでも誠実にじっくりと取り組むことができるというイメージはピカイチです。
仏教が生まれた国でもあるインドですが、牛はヒンズー教のもとで神様(神に近い存在?)として大切にされています。同じく日本でも牛は神の使いと称される神社もあり、菅原道真(学問の神様)を祀ってある太宰府天満宮では牛と道真公にまつわる逸話も多く残されています。近所の愛宕神社にも銅でできた大きな牛が「悠久の時間を喰むよう」に寝そべっています。
今年は丑年にちなんで「一歩一歩着実に」が行動目標。私にとって一番苦手なことではありますが、今日から「飽きずに、じっくり」を心に刻んで頑張ってみようと思います。また、あいつが無理なこと考えとるよ、と友人たちからは笑われてしまいそうですが…。よし、丑年に気合を入れるために、まずは伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をゆっくり一杯。ふふっ。