玉ねぎ焼き

No.559 / 2023年3月21日配信

 春は暖かさと共にいろいろな美味しいものを連れてきてくれます。「食いしん坊」ならば、その春の恵みを見逃すわけにはいきません。今年もすでに、初春の「菜の花」をたっぷりいただきました。オリーブオイルと塩胡椒だけの味付けで、あの春野菜特有の苦味を何回も楽しむことができました。そして、スーパーの直売コーナーでは、旬の新玉ねぎが魅力的な白い肌で、すでに私を待っています。

 新玉ねぎは乾燥を経ずに店に出てくるので、水分が多く辛味がやわらかく、生のままサラダで食べると実に美味しいものです。高血糖値で医者からイエローカードを出されて以来、今でも毎朝玉ねぎスライスを欠かさず食べていますが、新玉ねぎの時期は本当に嬉しいものです。玉ねぎスライスに酸っぱいザウワークラウトを乗せ、オリーブオイルを注げば、そのまま美味しく食べられます。

 夕食で試したいのが「新玉ねぎのステーキ」。男の料理にふさわしい、シンプルに大きい塊(1/4か1/2玉・爪楊枝で刺して)のままオリーブオイルで焼き上げるだけ。約3分レンジでチンした後、カット面を強火で焼き上げ、焦げ目がつけば黒胡椒と塩で味付けをします。バターとバルサミコ酢、少々の蜂蜜を加えて煮詰めたものをタラタラとかければ最高です。もちろんパセリの微塵切りも。

 「玉ねぎをナイフとフォークで食べるなんて、なんか洒落てるよね」と娘がにっこり。そして「カリッと焼いたベーコンでも乗せたらもっと良くなるんじゃないの」と余計な一言。結構いけそうだとは思っても、少し悔しかったので、「うん、まぁな」と私は生返事。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をゴクリとやれば、素直じゃない心もほぐされるのはわかっています。春の家族の食卓に感謝。

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