ハンドグリップ
No.618 2024年11月11日配信
「ザワー・クラウトの蓋開けてくれる」といつものように家人が私に頼みます。この直径10センチほどのガラス瓶に嵌っているのがスティールの蓋。この蓋が素手ではどうしても開かない頑固者で、本当に嫌になってしまいます。瓶の中身を守るためとはいえ、こんなに硬く締め付けなくてもいいだろ、と文句の一つも言いたくなります。ただでさえ、輸入価格が上がって、イライラしているのに。
中学生の頃、部活でバスケットボールをやっていて、ゲームに入る前の準備運動としてスナップ力強化のために、握力運動が組み込まれていました。両腕を前に伸ばして、指を強く握りしめた後、指をしっかり開いて伸ばすことを繰り返す、いわゆる「ニギニギ運動」です。おかげで、それ以来は握力には自信があったのに、今はもう瓶の蓋を捻って開けるだけの力も不足気味。残念ですが。
私の握力低下は年齢のせいでしょうが、国の調査(スポーツ庁体力運動能力調査)によると、10歳の子供の握力も20年前と比べると、かなり落ちでいるそうです。体は今の方が大きくなっているのに、力は弱くなっているのだとか。ちなみに20年前の男子の握力が18.4Kg、今の男子の握力が16.7Kg。自分のことはさておき、今の子供の体力、さらに未来の子供の体力も心配です。
先日、100円ショップで見かけたのがハンドグリップ。すぐに強度25Kgの器具を購入しました。5日ほど前腕部のトレーニングをしていますが、少しばかり筋肉がしっかりしてきたような気がします。ふふっ、これでもうじき瓶の蓋も私の握力の餌食になってしまうのだ、とほくそ笑んでいます。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」で開栓(蓋)記念の祝杯をあげる日が楽しみです。