焼き餃子

No.419 / 2019年5月1日配信

 日本人は焼き餃子が大好きな国民だといえそうです。本場中国では茹でる水餃子や蒸し餃子が一般的で、日本のような焼いた餃子はあまり見かけないという話です。もちろん、もちもち・ツルツルした厚手の皮に包まれたジューシーな具材の水餃子は私だって大好きです。舌が餡の熱さに驚かされながらも、豚挽肉の旨味が口中に広がると、とても幸せな気持ちになります。

 かくいう私も焼き餃子好きの日本人のひとり。焼面のパリッとした食感と、蒸された皮のもっちりした食感。2つの食感と旨味を同時に味わえる幸せに比べれば、美味しい水餃子もたちまち旗色が悪くなるというもの。まあ、そうでなくても、昔から博多は中洲の鉄鍋の焼き餃子を嗜んでいた立場としては、水餃子や蒸し餃子に票を入れるわけにはいかないのです。

 そんな焼き餃子も、すでに製造と冷凍の技術の進歩によって、専門店顔負けの味が「冷凍食品」で手軽に楽しめるようになっています。先日も「冷凍食品2019総選挙」というTV番組が放送されていて、その中で「大阪王将の羽根つき餃子」が全体の第2位という極めて高い評価を得ていました。油、水、フタ不要。フライパンひとつで手軽にお安く、よくできた味です。

 若い頃、10人前の餃子を完食できたら無料になる店がありました。その店もやっぱり王将。私は挑戦しませんでしたが、挑んだ仲間が急にお腹に詰め込んだので、帰り道で苦しみながら吐いていたのを思い出します。思い出深くてそして美味しい熱々の焼き餃子には伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の炭酸割りが合うかもしれないなと、令和の食欲も盛り上がります。

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