とん勝つ
No.408 / 2019年1月11日配信
1月の中旬に開催される通称「センター試験」は、シべリアからの寒気団に毎年のように嫌がらせを受けているような気がします。センター試験の実施日が二十四節気の中でも「大寒」といわれる、一年中で一番寒い時期に近いからです。日本の4月入学のスケジュール上、仕方ないのかもしれませんが、大雪に見舞われることも多く、本当に受験生がかわいそうです。
私のように勉強嫌いだったものにとって、勉強する時間や試験の回数は少ないに限ります。なので、センター試験がない高校時代の私は幸せだったのですが、それ以上に楽したツケはすぐに回ってきました。母の忠告を耳に入れず、勉強するふりをしてオールナイトニッポンなどの深夜ラジオ番組の毎日。そのまま本試験に突入して、見事に砕け散った当時を思い出します。
年若い連中からは「試験前にカツ丼とかトンカツを食べなかったでしょ」と、過去の不合格についてツッコミを入れられます。「トンカツは記憶にないけど、太宰府天満宮にはしっかり参拝したんだけどな」「いやぁ、先輩。あそこの学問の神様は、大切な時期に恋にうつつを抜かさないようにと、縁切りには手を貸すという噂は聞きましたけど」
そんな都市伝説も不思議ではありません。思い当たるフシのある私はつい考え込んでしまいます。勝てるようにと願いを込めた縁起担ぎも悪いとはいわないけれど、やっぱり合格には毎日コツコツと努力の積み重ねが大切。今、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」なら毎日やれるのに、どうして当時、毎日の受験勉強があんなに出来なかったんでしょうか(泣)。