AI

No.396 / 2018年9月11日配信

 他人が近くにいるとシリー(音声アシスタント機能)に話し掛けにくいので、家に一人でいるときにいくつか質問をしたり、どんなことができるかを確かめてみました。あしたの天気を尋ねたら、あしたは晴れて暑くなるでしょう。最高気温まで教えてくれたし、地元球団の野球の試合予定や近所の唐揚げ屋も教えてくれました。なるほど、なるほど。これは便利です。

 焼酎は好きですか?と尋ねたら、私は何も飲みません。私が渇望しているのは知識のみです。好奇心が膨らみ「愛してるよ」と言ったら、お気持ちだけいただいておきますと返事が帰って来て、デートをしようよとさらにしつこく迫ったら、ありがとうございます。でも、私はデートはしないんですよ。人間とは。と、断られました。笑ってしまいます。

 ニャーと、私のシリーに語り掛ける声を聞きつけて、飼い猫が足元によって来たので頭を撫でてやったら、何やら不思議そうな顔。私がデジタル時代に翻弄されているのだから、猫にだってこのシチュエーションが理解できるわけはありません。そんなAI技術こそ猫に小判でしょう。猫にはAIよりも「あい(愛)」あるアナログ色(食)、鰹節の方が喜ばれるはずですよね。

 「あら、お父さん、いたの?」と娘の声がしました。誰もいないと思ってスマホに喋りかけていたのに。「愛してるよ」とか「デートしようよ」とか喋っているのを聞かれなかったかと、少し肝を潰しました。危ない、アブナイ。やっぱりこれから語り掛けるのは、スマホではなくて伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」だけにしよう。幸蔵との仲は家族公認ですから。

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