そら豆
No.383 / 2018年5月1日配信
初夏ともなれば若葉もすくすく伸びて、黄緑色が気持ちよく目に飛び込んで来ます。一方でこの春、新人デビューした人間の若葉達には、これまでにないストレス環境の中での様々な体験はどうだったでしょう。そういえば私の若いころにも5月病とかで、「気を病む」友人は少なからずいました。爽やかな頃なのになあ、と脳天気な私の5月は昔から絶好調でしたが。
この時期、黄緑色した旬の美味しいものにはそら豆があります。農産品直売所やスーパーの売り場に並ぶ期間は意外に短いので要注意です。モコモコとした大きな鞘ごと売っていますが、鮮度が落ちるのも早いので、買って来たものは出来るだけ早めに調理を心掛けたほうがよさそう。鞘の中には3個くらいの豆が入っていて、触るだけでもうワクワクします。
先日、同僚と枝豆の話をしていたら、そら豆に話題が変わっていきました。「枝豆」は外国人にも大人気だけど、そら豆ってどうだろうか?イギリスの童話にある「ジャックと豆の木」の豆ってそら豆じゃないのか?とか、解らないことが多いものです。幼い頃から口にしていた、そら豆の揚げたお菓子は憶えているけど、意外と原産地までは知りません。
謎が多すぎるので、調べてみました。原産地は地中海や西南アジアということですが、中国のあの辛い味噌「豆板醤」の主原料だということも初めて知りました。ふむふむ。ということで、茹で上がったそら豆と伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」が目の前あれば、心は一気に五月晴れ。「やっぱり貴方は幸せ者だわ」と家人も呆れ顔。5月も私は幸せ者です。