ビタミンC
No.373 / 2018年1月21日配信
約30年前、私に喫煙習慣があったころ、世の中ではビタミンCなどのサプリメントがもてはやされていました。当時は「タバコを吸う人は、体内のビタミンCが壊れやすいから、しっかり補給する必要があるよ」とインプットされ、酸っぱい黄色の錠剤を飲んだ記憶があります。風邪にもビタミンCは効果的だと、テレビで医者が紹介していたのを思いだします。
すでにビタミンCへの理解も進み、一般的になり過ぎてしまったのか、最近ではあまり話題になりません。高齢化の流れの中で、もっと直接的に「脳を活性化するため」であったり、「膝痛緩和のため」のものでないと、相手にされない感じです。「壊血病」予防の為に、最低でも一日100mg以上のビタミンCを摂りましょうでは、今や誰も見向きはしません。
その昔、中世の大航海時代に欧州の船乗り達を悩ませたのが「壊血病」でした。長い間、航海の度に多くの死人を出したものの、やがて野菜や柑橘類摂取者の発症数が少ないという事が分かり、問題克服出来たそうです。キャプテンクックの航海ではザワークラウト摂取も効果的だったとか。ビタミンCには歴史上の大きな問題を「解決」したという素晴らしい働きもあったのです。
美容に余念が無い娘に「コラーゲン再生にもビタミンCは必要なんだ」とさっそく仕入れた知識を披露。「じゃあ、お父さんはお酒のあとにはビタミンCも良いということ知ってる?しじみやウコンは知ってるでしょうが」と見事にうっちゃられました。温かい伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を飲みながら、私はビタミンCを娘と話す時間も大好きです。