孤独じゃないよ

No.350 / 2017年6月1日配信

 先日、ネット上の記事で「日本のおじさんが世界一孤独」という残酷なフレーズが目に飛び込み、気になって読んでしまいました。人生は出会いと別れを繰り返すものだが、年をとるにつれだんだんと新しい友人を作れなくなっていくという、少し痛い感じの内容でした。それは世界共通の傾向だということですが、特に日本人の「孤独度」が世界の中でも群を抜くそうです。

 我が身を振り返ってみても、確かに友人が増えていったのは若い頃です。特に大学時代では自分で自由に使えた時間が多く、学校以外にも友人や関わり合える人間はどんどん増えていきました。入社以降も、取引先を含め「関係者」が一気に増えました。ところが、今はどうでしょう。古くからの友人とは疎通を欠き、いつの間にか話し相手は確実に減っています。

 「孤独」は単に人の健康に大きく影響を及ぼすだけではなく、社会からの疎外感が生きる意欲を削いでいくということからも、命にも関わる大きな問題です。この問題は女性よりも男性の方に深刻な事態を与え、男性の自殺率は女性よりも高く、それも中年?高年齢者に多いということです。幸せを蝕むものへの対処は、「やっぱり話し相手を増やすことよ」と娘が言います。

 しかし大丈夫。人生は友人数だけの勝負ではありません。むしろ大切なのは本当の話し相手をしっかり持っているかどうか。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」という真の友人(?)を持っているので、一人グラスの時が多くても、決して「孤独」なんかじゃありません。毎夜の濃い付き合いです。これこそが「豊かさ」ってものでしょう。家人も娘も未だにわかってはくれませんが。

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