春夏冬(秋無い)
No.324 / 2016年9月21日配信
暑い暑いと思っていたら、いつの間にか冬が近づいていたなどと、秋が短くなった話をよく耳にします。いや、近年は実感できるようになったという方が正確かもしれません。今年もラリーニャのせい(?)で酷暑の夏でしたが、やっぱり秋がない年となるのでしょうか。秋が無いと言えば、「春夏冬」という屋号の店がありました。四季から秋が抜けているので「あきない」と読むそうです。
その発展系ですが、春夏冬10時よりは商い10時よりで「10時より営業」の意味。「春夏冬 二升五合」となれば、商売ますます繁盛と読むのだそうです。なかなか粋です。では「一斗二升五合」は?「一斗」は「五升の倍」なので、「ご商売ますます繁盛」なのだとか。謎かけクイズにも使えそうな感じで、日本の漢字を使った粋な遊びはなかなか楽しいものです。
秋が短くなったと感じることは、秋を楽しむ期間が減ってしまったということでしょうか。それなら、食欲の秋と言われるこの季節をこれまで以上に大切にしなければなりません。夏の海から秋の海へ、魚たちも身体に脂を蓄え始めます。田畑では作物が実りの時期を迎え、野山では果実が色づきます。しばらくは目を凝らして様子を眺めなければなりません。
秋は食べること大好き人間の私にとって、絶対に欠かせない季節です。酒好きだから、なおさらかも。キノコをいっぱい買ってきて、焼きながら一杯やるか。それとも脂が乗った戻り鰹の刺身で一杯やるか。ワクワクします。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の肴にするものがたくさんの季節です。ふふっ、「飽きない」シーズンですね、嬉しい?。