コンピレーション・アルバム
No.248 / 2014年8月11日配信
FM放送で昔懐かしい曲が流れています。レッド・ツェッペリンの「天国への階段」です。アコースティックなイントロで始まるその名曲を、これまで何度耳にしたことでしょうか。当時、初めてこのアルペジオ奏法の導入部に触れた時、激しく心を揺さぶられたことを思い出します。心の中で、ジミー・ペイジはすぐに神様にされてしまいました。
高校時代に、いわゆる「洋楽」が好きな友人に触発されて以来、レッド・ツェッペリンはもちろんジャンルに巾を持たせながらも、これまでずっと聴き続けてきました。ジャズがフュージョンになったり、デジタル要素の強い電子音的なものが普及してきた一時期を除いては、今でもその時期の想い出(受験失敗だったり、失恋だったり)とともに、その当時流行っていた曲が一緒に浮かんできます。
団塊世代が高齢者の仲間入りをしてきたからでしょうか、最近やたらと懐かしいベスト盤や年代物のヒットアルバムが出回っています。「そんなのをコンピレーション・アルバムっていうのよ」と娘が教えてくれました。「そんなアルバムしか買わないようになると、もう終わりなんだって。お父さん、そこまで年は行ってないのにそうなの?」と毒を含む言葉。
そういえば、先日「80’s洋楽ヒッツ」とかいうアルバムをiTunesで購入していました。まだ、娘には気付かれてはいないはずです。それにしても、なにが「そんなアルバムしか買わないようになると、もう終わりなんだって」だ。レッド・ツェッペリンも知らない奴に言われたくない。さあ、もう伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』をロックで奏でる時間だ。頭を冷やさなくては。