マグロのさしみ

No.244 / 2014年7月1日配信

 先日の父の日には、久しぶりに美味しいマグロを食べることが出来ました。大トロ、中トロ、赤身もセットになった「父の日グルメマグロ刺身セット」でした。特に脂身が多い大トロはしょう油に浸した瞬感に、私の期待感と同じようにさっと脂分がしょう油の表面に広がります。家人達は父親への感謝の言葉もそこそこに、オイシ?を連発していました。

 昔は西日本、特に九州では「マグロを食べること」が、今のようには多くなかったと思います。食卓に登場していたのはブリや青魚のアジなどのほうが、はるかに多かったはずです。冷凍流通技術の発達により、私たちは美味しいまぐろに接することが出来るようになったのではと、現代の冷凍技術に感謝しなくてはなりません。

 寿司が全世界に広まってきた現在でも、日本人が世界でマグロを一番多く食べていて、2011年の統計では全世界でとれるマグロの約20%を日本で消費しているということです。クロマグロなどの資源量の減少が心配されていますが、完全養殖の技術が確立されていて、養殖マグロの出荷も順調ということなので、ひと安心です。

 先日もTVの旅番組で「奄美の養殖現場」を見ることが出来ました。餌やりから活き締めしたマグロを発送するまで、真剣に頑張って働いている人がいました。美味しいものにはやっぱり理由があるってことです。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』と同じです。私はこのエッセイシリーズを書き始める前、最初にていねいな焼酎造りの現場を見せてもらっていますので、それがわかります。

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