終業式

No.233 / 2014年3月11日配信

 春休みは宿題がなかったので大好きでした。夏休みのように休みは長くありません。冬休みのようにクリスマスプレゼントやお年玉を貰えるわけではありません。だけど、その魅力的な二つの休みにはしっかりと「夏休みの友」などたくさんの宿題のおまけが付いてきました。勉強嫌いの私には、そのおまけが大きな負担でした。

 もちろん友達もみんな春休みが大好きです。春の小川のせせらぎの音、野原の土の香り。うぐいすの声。菜の花の黄色がワクワクする気分をはやし立てます。そんな季節だから、もう終業式の校長先生の話も上の空で、すでに友達と何をして遊ぶかに想いは大きく傾いています。いつも近所で一緒に遊ぶ「春休みの友(?)」が頷きながら視線をよこします。

 そして、この春、お世話になった先輩の終業式。ついに、会社勤めにピリオドを打つそうです。私たちは会社のワクを越え、有志を募って飲み会を開くことにしました。社会の厳しさと楽しさを教えてくれ、失敗の落ち込みも救ってくれた先輩でした。小学生のころの、あのウキウキした終業式とは違いますが、昔話に花が咲くのは間違いありません。

 退職をして長い休みに入るのでしょうが、もう大人には「休みの宿題」は与えてもらえません。「休みの友」は、もう自分で探さなければならないのです。男性の退職うつの話も良く耳にします。先輩は大丈夫でしょうが、信頼できる友を近くに置いておくのも悪くはありません。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』を贈ろうと思います。幸蔵は私の親友ですから。

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