麻婆茄子

No.215 / 2013年9月11日配信

 秋なすは嫁にくわすな、という諺がありますが、我が家では嫁(家人)が先頭に立ってパクパク食べています。そんな諺を投げかける姑はいないし、特に、家人が好きなせいで、焼肉のときも茄子がたっぷりと用意されています。にんじん等と違って、プレートの上では早く焼き上がるし、美味しい・便利の優等生です。

 幼い頃から親しんできた茄子の料理はやっぱり「焼き茄子」です。しんなりと焼き上がった茄子に花鰹をふわっとかけて、しょう油で食べる焼き茄子はオツなものです。秋刀魚の塩焼きとセットになった食卓は日本の秋の風物詩といっても差し支えありません。以前はしょう油をかけて食べていましたが、最近はポン酢かけが好きになりました。

 そして、我が家の食の国際化も世間並みに進んだのか、和食の素晴らしさ(私の推奨)を押さえ込んで、夕食時には焼き茄子よりも「麻婆茄子」の登場が多くなりました。もちろん、麻婆茄子も焼酎にぴったりだし、文句はありません。焼き茄子だとメインにならないけど、麻婆茄子だと手軽につくれるメイン料理になるから、という家人推奨の理由も判ります。

 今日は焼き茄子がいいな、と私の希望を言うと、娘が「ねぇ、オリーブオイル炒めにしない!」と割り込んできます。こうなると結局多数決で、いつも負けるのは私。君たち、柚子胡椒を混ぜたポン酢で食べたらそりゃ、美味しいんだぞ。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』との絶妙な味わいが判らんからな、二人とも。と、ぶつぶつ。

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