屋台大好き!
No.208 / 2013年7月1日配信
夜風も湿って生温く、じっとりと汗ばむ暑さなのに、なぜかこの時期、仕事が終わると屋台で一杯やりたくなります。先日も旅番組で台湾の屋台の映像が流され、今日もその美味しそうな食べ物が脳裏にこびりついています。私の仕事場近くの博多の屋台もアジアの食文化の一翼を担っているのだと思うと、いつだってじっとしてはいられなくなるのです。
「河村さん、こないだ、あんたと同じ名前の警察官が来てくさ、『屋台を少し舗道奥へ移動してもらえんだろうか 』とか、注意されたったいね」。20年前の話です。当時の私も、やっぱり屋台派で、毎晩のように焼酎を飲んでいました。私には、警察官の兄がいます。その兄が私の通っていた屋台に現れ、大将に注意を与えて帰っていったという話にはビックリしたものです。
その年のお盆に実家で会った際、兄にそのことを確かめてみると、間違いなく当人でした。全国一の屋台規模を誇る福岡・博多ですが、長い間、屋台の存続について議論が戦わされてきました。屋台の魅力は私たちの暮らしに潤いを与えてくれ、その街の大きな観光資源にもなります。しかし、屋台から出るゴミと臭い、酔客の扱いなどが地域住民の方とのあいだで問題化していました。
屋台存続のための市の屋台条例もでき、ルール化がなされました。屋台好きの私はホッとしています。同期の友人の退社の話、後輩の結婚の話など、大切な話が最初になされたのが屋台でした。今度は、兄を誘って屋台ののれんをくぐってみようかな。ビックリするでしょうね、あの屋台の大将は。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』があれば、ほんとうに良いんだけど、その屋台。