心の大掃除
No.189 / 2012年12月21日配信
ブータン国王の「自分の心の中の強い龍を育てる」話で始まった2012年も、もうじき終わろうとしています。残念ですが、言い出しておきながらも、ついに強い龍を育てることは出来ませんでした。手をつけながらも三日坊主で終わったり、特に「継続すること」が難しくて、多くの失敗はそれが一番の原因です。
ゴルファーの石川遼選手は必ず自分が使った後は、その洗面所を拭き取るなどの手入れをするという話を聞いたことがあります。能力開発や人格形成のために行うことを「習慣」としてしまうところに、一流の人間としての何気ない凄みが感じられます。私のように「宣言」をしても継続出来ない者にとっては、夢のような人間性の話です。
小学生の頃、母や兄と一緒に行う「年末の大掃除」を思い出します。学校での掃除は大嫌いでしたが、母に褒めてもらうことのできる年末大掃除だけは好きでした。古くて傷みの激しい家でしたが、水拭きした後に、米ぬかの入った雑巾で一生懸命に磨くと、廊下は黒光りして応えてくれました。おばあちゃん時代から廊下や床の間はそうしてくれていたそうです。
掃除後、兄と私は母からもらったご褒美の10円玉を握りしめて、駄菓子屋さんに駆け込みました。その一年間、母や父からキツく叱られたことも、その瞬感に忘れることが出来るのです。心の大掃除でした。そうそう、私にも継続しているものがひとつだけありました。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』による毎日の「心の大掃除」です。ふふっ、やっぱりこんなのダメでしょうね。