鶏の唐揚げ
No.180 / 2012年9月21日配信
おそらく「鶏の唐揚げ」を嫌いな人はあまりいないでしょう。運動会の弁当おかずランキングでもほとんど上位にランキングされています。鶏肉は安価、ヘルシーというイメージも手伝って、支持する人も多いのですが、「好きな鶏肉料理は?」という、先日の、とあるアンケートの結果も、働く女子が対象にもかかわらず、第一位がダントツで「唐揚げ」でした。
「人気唐揚げ専門店の味が一度に味わえるチャンス!」という唐揚げカーニバルも、この夏の有名百貨店の催事として行われたようです。年に一度、大分県中津市の「聖地」で開催される「唐揚げフェスティバル」への、東京からの参加ツアーだってあるのです。外側がかりっとした食感、中はアツアツジューシーな「唐揚げ」の人気にはいまもって驚かされます。
運動会の前日、幼い私は同級生の弁当がそうだったように、「唐揚げ」を弁当のおかずに入れて欲しいと母に頼みました。母は「そうだと思って、ちゃんと準備しているわよ。去年はごめんなさいね」と、私の心はすでに読み取られていました。その年母親が作ってくれた我が家の「鶏の唐揚げ」は本当に美味しく、運動会の昼食時間がパァッと明るくなったものです。
今では、母に代わって家人の手による「鶏の唐揚げ」が食卓に上ります。「この年になっても、『唐揚げ・唐揚げ』って、お父さんは子供のままね」と家人と娘にからかわれますが、仕方ありません。冷えた水割りの伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』といっしょに、アツアツの唐揚げをほおばる美味しさもまた、旬の秋刀魚の塩焼きに負けず劣らず、格別だからです。