旬の白菜

No.156 / 2012年1月21日配信

 冬は白菜の旬の時季です。霜が降りるとさらにぐっと甘みが増すといわれ、郊外の生産者直売所に行けば、新鮮でみずみずしい白菜が一玉そのままの姿で私たちを喜ばせてくれます。何度も衝動に駆られ、買ってしまった苦い経験が脳裏を駆け巡ります。「また、こんなに大きいのを。食べきれないわよ。何べんいったら解るのかしら、ブツブツ」と、最後は間違いなく夫婦喧嘩に発展。

 そういえば、以前、私が買ってきた一玉は3kg近くあったと思いますが、もちろん最後まで使い切れませんでした。ところで、鍋料理や漬け物が大好きな日本人は一体どのくらい白菜を食べるのでしょうか?いろいろ資料を調べると、1世帯当たり(二人以上の世帯)の年間購入量では8,525gだとか。一家族で年間3~4玉を食べるイメージです。

 学生時代に友人と奈良地方を旅したことがありました。民宿の夕食に心温まる「明日香鍋」が出されたのを思い出します。塩味の牛乳鍋でした。当時、まだ牛乳味の鍋など食べたことも無く、その味はとても美味しく、自分史的にはとても衝撃的なものでした。鍋の具材としては鶏とキノコ、そしてやっぱり白菜が記憶に残っています。

 白菜は牛乳を使った料理によくマッチします。白菜にベーコンを入れ、コンソメと黒胡椒を効かせた牛乳のスープなどは絶品です。一番美味しい時季にたっぷり頂けるという贅沢。四季が楽しめる国に生まれたことに感謝しなくては。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』は旬の味覚を愛する人の名パートナー。さあ、白菜のおいしい季節に乾杯です。

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