総幸福量
No.153 / 2011年12月21日配信
発表された2011年7~9月期の国内総生産(GDP)値は実質で前期比1.5%増だとか。プラス成長は4四半期ぶりだそうです。しかし、負の方向に働く世界の金融や経済の情勢。円高は収まらず貿易での利益を吐き出し、企業における新卒の雇用状況も超氷河期から抜け出ることができていません。そして増税、少子高齢化、揺れ動く年金問題。マスコミのニュースには暗い話が多すぎます。
今年11月中旬に国賓招待されたブータン国王夫妻の来日でクローズアップされた「国民総幸福量」。それはGNH(Gross National Happiness)といい、国内総生産(GDP)のようにお金や物質的豊かさを追い求めるのではなく、精神的な豊かさを目指すべきだとするブータン国家の指標だそうです。
来日中、国会の中で衆参両議院を前にスピーチされた若きブータン国王の映像を見る機会がありました。15分足らずではありましたが、日本を愛する素直な気持ちや、ブータンの民の思いを披露された話には、議事堂内で大きな拍手が何回も沸き起こり、私も映像の前で心を動かされ感涙。さすが、国民総幸福量を大きくしようと提唱する国のトップの話でした。
我が家の消費支出量も全体ではかなり渋かったし、私の小遣いも緊縮財政下で苦労しました。しかし、娘曰く「お父さんは『幸蔵』さえあれば幸せなんでしょ?」。そうかもしれません。私の関心事のほとんどは伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』とそれにかかわる料理からできています。毎日、幸蔵さえあれば総幸福量では誰にも負けるはずはないのです、ふふっ。今年もありがとう。幸蔵に感謝です。