コナモン

No.131 / 2011年5月11日配信

 5月7日は日本コナモン協会が粉もの文化の普及のために制定した「コナモン(粉もの)の日」なんだそうです。今年のコナモンの日は母の日の前日でしたが、毎年子供の日(5日)と母の日(第2日曜日)の途中に必ず訪れます。コナモン料理は穀物の食用粉からつくる料理なのでメニューも幅広く、たこ焼きやお好み焼きはもちろん、うどん・そば・パスタ等の麺類、パンも餃子も全てコナモンです。

 我が家ももちろんコナモン大好き家族で、よくホットプレートでお好み焼きをつくったりします。そのコナモンの作り方も食べ方も地域によって様々ですが、大阪のお好み焼きと味噌汁・ご飯のセットには驚きました。焼きそばとご飯は分りますが、九州出身の私には、ご飯とお好み焼きの取り合わせが今でも不思議でなりません。

「おばちゃん、お好み焼きちょうだい」。小学生の兄と一緒に十円玉一枚ずつ握りしめて近所のおばあさんが営む店に行ったことがあります。「あなたたち、いくら持ってるの?」と最初に聞かれた時、私たちはそれぞれの手で10円玉を一枚ずつ差し出しました。おばあさんは「じゃあ、半分ずつね」といって、30円定価の大判を焼いてくれました。

 もやしと天かすなどを巻いただけの素朴過ぎるお好み焼きでしたが、私たちにとっては魅力いっぱいのおやつでした。合計20円の予算で30円のものを食べていたわけですから。「あら、キレイに食べたわね。またいらっしゃい」とおばあさんは微笑みました。最近おすすめのコナモンは醤油味のネギ焼き。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をやりながら大人の味わいを楽しんでいます。おばあさんの店の使い古した鉄板を想いだしながら。

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