ロビンソン・クルーソー

No.97 / 2010年6月1日配信

 たいした読書量ではないけれど、読みかけの本が近くにないのは寂しいものです。最近はよく市の図書館に足を運んでいます。小遣いに余裕がない時の公共の図書館は本当に助かります。図書館内は、お子さんのために絵本を借りようとしている若いお母さんでいっぱい。特にカラー印刷の絵本は値段も高く、無料で借りれる図書館は市民の幼児教育に貢献できているので◎です。

 海外の作家の棚で足を止めて眺めると、目に飛び込んできたのが「ロビンソン・クルーソー」。あぁ、これは昔、たしか少年の頃に何かで読んだことがあったなぁ、と記憶を辿るけれどもそれ以上の詳しいことは思い出せません。海難事故にあった主人公が無人島で生きていく、とても有名な本ですね。

 私はそのダニエル・デフォーが書いた青いハードカバーの本を大切に抱え、貸し出し係の司書の方に渡しました。その女性の貸し出し係は、貸し出し入力を終えたキーボードから手を離した後、私の瞳に少年の心が宿っているかを確かめるように、穏やかに頷いてくれました。その後、私が酒のショップに向かったのは言うまでもありません。

 中流家庭に生まれたロビンソンは、「堅実に生きるのだ」という父親の教えに背き、船乗りの道を選びます。結果、漂着した無人島で始まる一人っきりの孤独の生活。ぎっしりと文字が詰まった上下2段組みの340ページは手応えがあります。しかし、約3時間の3D映画「アバター」と同じように、あまり長さは感じません。今週は伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」片手の幸せな冒険の時間が続きます。

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