イカの塩辛
No.63 / 2009年6月21日配信
日本人は「大のイカ好き」人種で、全国いか加工業協同組合によると、日本人が一番食べている魚介類(生鮮プラス加工品)は、イカだそうです。かつては世界のイカ漁獲の半分を日本人が食べていたともいわれた時代もあったのだとか。その量を考えてみると、半端じゃない日本人のイカ好きに驚きさえ感じてしまいます。
私も例に漏れず無類のイカ好きですが、「刺身」「リングフライ」「姿焼き」「炒め物」「煮付け」などの料理よりも、つい「塩辛!」と叫んでしまうタイプです。居酒屋で何度も「塩辛」の注文の声を出すので、間違いなく大酒飲みのレッテルを貼られてしまっていることでしょう。
これからの季節、さらに型が大きくなる鮮度の高いスルメイカは見るだけでも楽しいものです。レシピ本を片手に何度か「イカの塩辛づくり」に挑戦した経験があるので、知らず知らずのうちに魚屋さんを覘いてしまったり。今年は久しぶりにつくってみようかな。あの肝をまぶして漬込んだ味わい深さに出会うために。
「お父さん、イカの塩辛もらってもいい?」娘が私に「本当に上手なんだから」とお世辞を言いながら、炊きたてのご飯の上に乗せようとしています。「旨いのは当たりまえだ!」と、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をカップに注ぎながら満足そうに頷いている私。三年前の食卓の情景が蘇ってきます。