中秋の名月

No.35 / 2008年9月11日配信

 人が満月の晩に狼男へと変身する映画を見たことがあります。満月の光の中、口が裂け、毛がはえ、爪が伸び、狼に変貌していく様子はフィクションとはいえ、けっこう恐ろしいものです。満月は人を狂わせるという言い伝えがヨーロッパにはあるそうで、風流な行事として楽しむ日本とは少々趣を異にします。

 珊瑚やウミガメなども満月の夜に産卵することが確認されているし、生き物が月の影響下にあるのは否定できないところです。そんなお月さんが美しく登場するのは初秋の夜空。空気が乾燥してくると遠くのものがくっきりと見えてくるので、夜空の満月がとっても美しく感じるようになります。

 美しい自然を愛でる心が満月の夜にはかき立てられます。「お~い、団子だ、ススキだ」と団子など普段はほとんど口にしない人間が、家の中で叫びだします。満月になったからって狼になったり、私が狂ってしまうわけではありませんが、積極的に妻に注文を出すようになるから不思議です。

 中秋の名月を眺めつつ、好きな酒を一杯やる習慣っていいですね。風雅な心に乾杯! 今年は伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」で月見酒と洒落てみたいものです。ちなみに今年の中秋の名月は9月14日、 満月は15日だそうです。ウォー! さあ、楽しみな月夜だ!

 その日見れない人は、十三夜のお月見はいかがでしょうか。こちらは10月11日だそうです。

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