敬老の心
No.34 / 2008年9月1日配信
しばらく前までは9月15日が敬老の日でしたが、ハッピーマンデー制度により9月の第3月曜日に変更されています。今年は巡り合わせがよく、ちょうど15日になります。アメリカなどにもグランドペアレンツデー(祖父母の日)はありますが、国民の祝日としての「敬老の日」は日本独特のものかもしれません。その日はご存知のように、これまで長い間、社会貢献されてきたお年寄りを敬い、長寿を祝うための日なのです。
「まだ、敬老の日のお祝いなんかいらないよ。俺は爺さんなんかじゃないから」と、拒否の態度を表わすのが我が父親。本当に元気で、「お年寄り」のカテゴリーには入りそうもない程の気力溢れる人間です。おそらくこの先ずっと、子供のほうから父親に対して行う「敬老用」プレゼントなど不要でしょう。ところが、孫からの贈り物なら拒否の態度をサッサと180度変えてしまうのが我が父親の凄いところ。去年は、娘がいとこ達とお金を出し合って買った、玩具のような陶芸ろくろマシーンに早速ハマっていました。
祖父母とも他界してしまい、私にとっての敬老の日は単なる休息日になってしまっていますが、心の中の敬う気持ちだけは消えることがありません。「おじいちゃんが買ってくれた青バット」のおかげで、野球好きになってしまった我が人生。忘れることなど出来やしません。敬老の日は明治生まれだった祖父の厳しくて優しい顔が浮かんできます。伝承かめ壷造り・本格麦焼酎「源次郎」を一杯やりたくなる日です。