紅葉する季節・高揚する心

No.4/2007年11月1日配信

 朝夕のピンと張った秋の空気。色づく街路樹を見かけると、山野の紅葉具合がとても気になります。私は紅葉が大好きですが、全国的に有名な紅葉の名所にはまだ行ったことがありません。日光や京都の嵯峨・嵐山などの話に聞く名所には、ぜひ一度は足を運んでみたいと思います。しかし、ちょうど毎年この時期に仕事も忙しくなるという残念な巡り合わせ。「あ~、嵐山で紅葉狩りを楽しみながら、湯豆腐で一杯やったら旨いだろうな」とため息。私にとっては「旅の気分」と「左党の本性」を押さえ込むのに大きな力が必要な季節でもあるのです。

 カエデ科の葉っぱも日照時間が短くなると葉緑素が分解され、新たに合成される色素類の色(赤や黄色)が目立つようになる現象が起きます。紅葉のメカニズムを思い出し、少しはアカデミックに反応する我が頭に満足しながら、週末の身近な紅葉狩りに想いを馳せます。拾った紅葉の葉を持ち帰り、料理のまわりに散らして、食卓の上で深まり行く秋の風情を楽しめることって、なんて素敵なことなんだろう。だから、今週末の夕食メニューに、カレーやオムライスだけは勘弁して欲しいのだけど… 。米焼酎・伝承かめ壷造り「昔気質」が心静かにスタンバイしています。「昔気質に似合う旬の料理をお願いね」と何回も何回も妻への言葉は繰り返されます。秋の私はけっこう頑固なのです。

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