牛フィレ・ステーキ
No.626 2025年2月1日配信
今年は年の初めから姪っ子の結婚披露宴があり、めでたしめでたしというスタートを切ることができました。30歳を超えた姪っ子だったので気になっていましたが、終わってみればそれも徒労に終わりました。今は昔と違って晩婚化の時代(1982年の初婚平均年齢が女性では25.3歳、2022年では29.7歳)だということ。良くも悪くも時代は大きく変化を遂げています。
派手さを極力抑えた披露宴で、出席者との距離の近さを演出した大人の余裕と感性が感じられ、私的には二重丸。それに、「フランス料理が美味しい」という評判の式場を選んだらしく、久しぶりの(滅多にない)おしゃれなフレンチに大満足でした。「マグロの瞬間燻製とアボガドのプレッセ」と、持ち帰ったメニュー書のオードブル名を読み返すだけで、興奮が蘇ります。
さて、メインディッシュである「特製牛フィレ肉の炭火焼・赤ワインとジュのソース」が秀逸でした。普段、買い物をする肉売り場では「ヒレ肉」名なのに、フランス料理になると「フィレ肉(フランス語のfilet由来)」となるので、その「お姿」を拝見するだけで、食欲に羽が生えて飛びまくってしまいます。分厚いフィレ肉をナイフで切り分けながら、無言の感動。
肉汁と赤ワインが混じったコクのあるソースが炭火焼きのフィレ肉を際立たせてくれます。もう夢中、夢中。無理もありません、私にとっては極めて稀な体験になるのですから。あれから一ヶ月、今夜は豪州産のサイコロカットのヒレ肉でスパイス焼きを作り、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のロックで楽しんでいます。「フィレ肉」ではありませんが、現実的にこれもうまい!