人工冬眠
No.592/ 2024年2月21日配信
この冬、冬眠が遅れているクマのニュースが何度も報じられていました。市街地出没のアーバンベアなる熊も出没、人が襲われることも多くなってきたので、気になります。クマは餌が不足する寒い時期の3、4カ月間、エネルギーを極力消費しないように代謝を落として冬眠しているのだそうです。リスなどの小さな哺乳類も春がくるまで冬眠をしますが、同じ理由です。
そんな冬眠のメカニズムを人間に適用できないものかと、さまざまな研究がなされています。うまく人工冬眠が実現できれば、宇宙船の中で冬眠しながら、遥か遠い天体への旅も可能になりそうです。もっと現実的に考えると、今は治療できない病気に対しても、治療法が確立される近い将来まで、患者さんも冬眠することで希望を持って待てるかもしれません。
大好きな「サイエンスZERO(NHK)」を見ているとなんだか希望が湧いてきます。人間の化石を調べてみると骨の年輪(?)から人類も冬眠をしていたのではないかということです。ということは冬眠は案外可能なのかも。人間にもある冬眠スイッチ「Qニューロン」という神経細胞群を刺激すれば、他の哺乳類と同じように冬眠へと導けるのではと、期待されています。
救急車で運ばれるような緊急の救急活動で瞬時の「人工休眠」ができれば、救える命もかなり増えるのでは。今年も元日から能登半島を襲った震災のように、自然災害の多い日本ではとても有効な手段になると思います。夢の「人工冬眠」技術を研究している科学者の方、どうぞ頑張ってください。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をやりながら、今夜も熱く応援!