ホタテのバター焼き
No.584 / 2023年12月1日配信
多くの方がご存知のように、ホタテの輸出が苦戦しています。函館税関が10月19日発表した北海道のホタテやナマコなど魚介類及び同調製品の輸出額は56%減(前年同月比)の37億円となったそうです。北海道などのホタテ生産者を応援したい気持ちもあり、思い切って大きい袋に入っている冷凍ホタテ貝柱を購入しました。まだ漢(おとこ)気は衰えていませんから。
以前買った時は、多くは解凍して刺身で食べましたが、今度はホタテのバター焼きをメインにしようかと胸が躍ります。醤油も垂らした香ばしいバター焼き。考えるだけで涎が出そうです。シンプルなバター焼きを予定していたところ、野菜直売所で早くも菜の花を見つけてしまったので、それを加えて料理しようと思いました。早速、ホタテを解凍、菜の花は3,4センチ幅にカット。
先にホタテ貝柱に焼き目をつけ、菜の花を加え、フライパンでバターソテーするだけです。バター、塩、醤油、粗挽きの黒ごしょうで味付けしたお手軽料理は「白と緑」の美しいコントラスト豊かな色彩で、期待通りに私の嗅覚と味覚を虜にしてしまいました。バター風味の帆立のなんという旨み。口中に広がる甘味とそれを引き立てる菜の花のほろ苦さ。もう完璧です。
今回に限らず、どういうわけか寒くなるとこうした「北の味」に触れる機会が増してきます。九州男児の私にとってはワクワクしっぱなしの時期になるというわけです。そして特筆すべきは、それらの北の味は南国育ちの伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」との相性もすごく良いということ。それもこれも「推しの酒」幸蔵の懐の深さがなせる技なのかもしれません。