らんまん
No.568 / 2023年6月21日配信
NHKの大河ドラマはずっと見続けているのに、なぜか朝の連続テレビ小説はほとんど見たことがありませんでした。起床後、そもそもTVのスイッチを入れる習慣がなかったし、ただただ慌ただしい朝食だったのでTVを見る心の余裕などなかったのです。しかし、そんな一家の生活習慣をブレークさせるTVドラマが4月より始まりました。そう、植物学者牧野博士の物語「らんまん」です。
「明日から、しばらく朝の連続テレビ小説を見るから」と4月の初めごろに家人から宣言され、少しびっくり。いきなりの発言だったので少し面食らいましたが、娘は「長く続いた朝の習慣を変えてみるっていうことは、案外いいことかもね」と賛成。おまけに「ずっと同じことばかり続けると、認知症のリスクが増すっていうしね」と私の顔を見ながら余計なことを付け加えます。ムカッ。
家人は「ボタニカル・アート」を描き始めて20年以上になります。三日坊主の私と違って根性があるのです。そういえば、らんまんの主人公である牧野福太郎博士の生誕地・高知の「牧野植物園で開かれたボタニカル・アートの展覧会」には私を家に置いたまま、絵を描く友人と出かけたこともありました。植物画を描く者にとって、きっと牧野博士は神様みたいなものなのでしょうね。
午前8時から家人たちもTVの前で満足そう。私は少しストーリーが出来過ぎやね、と毒づきながらも15分間付き合っていました。しかし先月、主人公の姉(佐久間由依さん)とお婆さん役の松坂慶子さんの演技に魅せられてしまい、はまってしまいました。放送時間が夜ならば、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」と一緒に楽しめるのに。それにしても「らんまん」とは良いタイトルです。