運動脳

No.555 / 2023年2月11日配信

 昨年秋に日本で出版されたアンデシュ・ハンセンの「運動脳(サンマーク出版)」を読んでみました。著者は二年前くらいに読んだ「スマホ脳」を書いた人だから、同様に運動することの重要性を科学的に理解させてくれます。その内容は、情緒や曖昧な数字が判断の基準ではなく、多くの実験サンプルと客観的な科学者の分析から導かれた結果なので、おそらく誰もが納得するに違いありません。

 アンデシュ・ハンセンの母国はスウェーデンで、人口が約1035万人(2020年)。そのスウェーデンでなんと67万部も売れた実績を持つということです。単純な日本との比較に意味があるかどうか分かりませんが、日本では精神科医・和田秀樹先生の『80歳の壁』が昨年の第1位で、累計発行部数53.5万部(12月1日時点)。「運動脳」の発行部数は日本なら670万部以上にも相当します。驚異的です。

 この本では第10章まで、運動と脳についての興味深い内容で構成されていますが、その章が変わるごと、章のテーマの横に有名な人々の有意義な台詞が書かれています。第4章では「あなたが不機嫌なら散歩に出かけなさい。それでもまだ不機嫌なら、もう一度散歩に出かけなさい」という古代ギリシアの医者ヒポクラテスの言葉が。運動(体を動かす)の重要性が遥か昔から語られています。

 うつ、認知症などの精神的な病気からの改善策を探るとやはり「運動」が最高の策。また集中力を高め、脳の活性化を高めることで豊かな人生を送ろうと思えばやはり「運動」が最適だとか。歩くよりも少し強度のあるジョギングの方が良いそうですが、私も毎日平均で8,500歩ほど歩きます。そして毎晩、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」で精神をリラックス。歩く運動と飲む運動(?)。ふふっ。

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