バジル
No.501 / 2021年8月11日配信
久しぶりに友人と外でピザを食べました。私の場合、男同士でピザを食べることなど、少し前までは考えられないことでした。これまでは焼鳥、焼肉、唐揚げ、刺身などが中心で、その色合いは割合地味なものでした。しかし、今回、ピザのマルゲリータの色彩がなんと美しいことか。モッツァレラチーズの白、トマトソースの赤、バジルの緑と、その色はイタリアの国旗(三色旗)の元気な色です。
緑は国土、白は正義、赤は熱血を表しているそうですが、その三色カラーのマルゲリータを食べていると「イタリア気質(?)」が自分の中に芽生えてくるのが、なんとも不思議です。ついつい、友人相手にいきなり「ボーノ」だよねとか、普段は使わないイタリア単語を使ってしまいました。いつものさしみを突つく時とは違って、妙に楽しいポジティブな気分で過ごせました。
そんな折、家人の妹から「家庭菜園のバジル」を分けてもらうことに。無農薬で育てたから安全だし、とてもよくできたからと聞けばすぐに使いたくなります。そして、バジルはあまり日持ちはしないからと言われ、早速買いに走ったのが「モッツァレラチーズ」と「トマト」でした。それぞれスライスして、バジルを散らし、冷蔵庫に常備している「バジルソース」をその上に垂らします。
料理の味を決定するのは調理技術はもちろんのこと、素材そのものの品質やその「作り手の思い」も大きく関わります。家人の妹が大切に育ててくれた「バジル」の香りが食卓を豊かにしてくれる夏。「何を食べる時でも、お父さんは焼酎なんだから。おかしいんじゃない?」と娘はからかいますが、今日は伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の炭酸割りです。いつもとは違うんだよ、ふふっ。