師走の手仕事

No.478 / 2020年12月21日配信

 今年もあとわずかになりました。この一年の活動の記憶をたぐってみると、抑揚のない面白みに欠ける毎日が現れます。やはり新型コロナウィルスの影響は大きく、コロナウィルスへの理解に乏しかった春頃は、表面上、強がってはいても、やはり感染の恐怖と慣れない手洗い、うがい、消毒とこれまでになかった「精神的な消耗」を強いられていたようです。

 結果、賢く機転をきかすべき「子(ネズミ)年」だったにもかかわらず、知恵のない毎日を淡々と過ごしてしまうことに。最低でも一日一個、新しい何かを感じたり発見したりしようと決意した二十歳だった頃の自分が今の私を笑っています。いや、怒っているかもしれません。自分の至らなさを新型コロナのせいにしてはいけないよと。自分らしさを取り戻しなさいと。

 反省しながらも、あっという間に師走は進み、年賀状書きに追われる時期になりました。年賀だけはどうしてもネットで済ますことができない性分なので、「お父さんたちはいつまで年賀状を書くの?メールかSNSで済ませたら手取り早いのに。というか、その方が郵便局のスケジュールに合わす必要もないし」などと言う娘の声などはずっと無視をし続けていますが。

 日本郵便の年賀状の取り扱いでは、12月25日までの投函は元旦に届けることができるそうですが、やっぱり今年も最後まで追いまくられてしまいそうです。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をやりながら、悪筆ではあるものの、一枚一枚思いを込めてペンを走らせます。そういった手作業こそが、「精神的な消耗」から自分を解放してくれる大切な時間なのだと信じながら。

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