ハヤブサ2

No.475 / 2020年11月21日配信

 今年はオリンピックも開催されませんでしたし、日本人として思いっきりエールをおくる機会が少なく、少し残念です。しかし、このコロナ禍の年でも、私たちの夢を背負って近づいてくるものがあります。そう、ハヤブサ2です。前回のハヤブサはイオンエンジンの不調で傷つきながらも地球帰還を果たし、涙もののヒーローとなりましたが、今回は今のところ順調だとか。

 探査機「ハヤブサ2」はリュウグウという小惑星の砂を12月に持って帰ることになっていますが、砂を採取することに成功した場面には、自分の歳を忘れて小学生のように大喜びしたのを憶えています。今回も地球のカプセル帰還地点はオーストラリアだそうで、無事に成功した際には伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」で乾杯しようと思います。

 さらに今回は、JAXA発表によると砂を持ち帰る任務を終えた後、ハヤブサ2はその足でさらに小さい惑星に向けて旅立つようです。今度向かう先は11年(100億キロ)もかかる飛行を重ねてたどり着くという、リュウグウよりもかなりチビな小惑星だそうです。うまくいけば小惑星の地球衝突を回避させることに役立つ情報が得られるとのことで、これもまた楽しみです。

 そんな宇宙航行技術の進歩には驚かされますが、今度の計画は一山超えてもまた次に厳しい山が待つ登山や難問が次々に現れる人生のようです。「お前な、やっとフリースローが2回に1回入るようになったとか自慢しているようじゃ、まだまだだな」と、中学時代のバスケの先生の言葉が思い出されます。どうやら得点不足の人生に、努力の終着点はないようです。ふうっ。

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