サーモン

No.453 / 2020年4月11日配信

 私は脂が乗った旬の魚が大好きです。「桜鯛」といわれ、昔からこの時期珍重される産卵前の真鯛の新鮮なお刺身はもちろん、冬の寒鰤も、そして本マグロのトロもみんな「脂」がうまさの大切な要素。多くの人に支持されているからか、脂の美味しさは「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味」の五つの味覚の次に第六の味覚として公式に加えるべきだとの意見もあるくらいです。

 もちろんほとんどの魚介類には旬の時期があり、「一年中脂が乗っている」わけではありません。結構、残念な時期に出くわすこともたくさんありましたが、ついにその悩みを解消してくれる魚が見つかりました。いつも脂が乗っている刺身用サーモンです。我が家の女性軍が好きなこともあり、養殖サーモンの刺身用ブロックに手を出してみることに。

 オレンジ色の身に白い脂の筋が刺激的です。寿司のネタは別ですが、サーモンをこうやってスーパーで買うことなどめったにありませんでした。早速、レシピ検索。旬の新玉ねぎスライスを使ったカルパッチョが美味しそうです。オリーブオイル、レモン、塩、黒胡椒で味を整えます。サーモンのトロッとした味わいにさっぱりした酸味の美味しさ。これはいけます。

 しかし食いしん坊の私はサーモンの刺身を別に3切れ取っていました。そうです、やっぱり醤油とワサビの誘惑からは逃げることができないからです。ワサビを乗せて醤油に浸すとすぅっと表面に脂が広がります。いつもの九州の甘くて濃い刺身醤油よりもさっぱりとした薄口醤油。うん、これこれ。これで伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」に幸せな片目ウィンク。

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