秋桜(コスモス)
No.435 / 2019年10月11日配信
静かに秋の気配が忍び寄ってきて、コスモスの花を目にするようになると、季節は立ち止まることなく冬に向かって駆け足で過ぎ去ります。地球温暖化の罪の一つは、私の大好きな秋を短くしてしまったことです。虫の音が静寂を際立たせる中で、物思いにふけったあの青春の日々。どれも儚い願望だったけれど、あの頃は、夢見る時間だけは十分だったような気がします。
秋の桜と書いてコスモスと読むなんて…。もう随分昔の話ですが、歌謡曲のTV番組で山口百恵さんが歌っていた「秋桜」という曲のタイトルで初めて知りました。コスモスと桜では花の色や形のイメージは随分違うのに、どうしてコスモスは秋の桜なのだろうと、その理由もわからないまま(いや、わかろうとしないまま)で過ぎてしまいました。
今は便利なウキペディアがあります。早速調べようと思って「秋桜」を入力してみると、YouTubeで山口百恵さんの秋桜という曲の動画に捕まってしまいました。懐かしく思って観ていると、秋桜を歌っている百恵さんの表情が凛々しくも、なんと美しいことか。そして、さらにその歌声の素晴らしさにうっとり。(後になってわかるその凄さこそ本物!)
個人的には曲を提供したさだまさしさんが歌う秋桜より、もっと心の中に深く染み込みました(ごめんなさい、さださん)。歌を聴き終わると、感動で不覚にも涙が出てきました。娘がこちらの方を見ていないのを確認して胸をなでおろします。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を飲みたくなりました。良い歌は間違いなく良い酒を引き寄せてくれるものです、ふふっ。