輝く星座
No.428 / 2019年8月1日配信
幼い頃から「星」や「宇宙」が大好きだった私は、その曲のタイトルにも魅了されてしまっていたのです。この「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」という曲はフィフス・ディメンションというアメリカのボーカルグループが歌い、アメリカでヒットしたミュージカル「ヘアー」の挿入歌として人気を得て、グラミー賞最優秀レコード賞にも輝きました。
確か、その頃の日本では、ザ・タイガーズなどのグループサウンズが、絶頂期を迎えている頃だったような気がします。「アクウェリアス、アクエリアス♪」私は宇宙にも届くような、日本にはないその洒落た重厚なコーラスに触れた瞬間、一発で心を鷲掴みにされてしまいました。解散が噂されていたザ・ビートルズの曲と同じように。「なんて曲なんだ、この曲は!」と。
深夜のトランジスタラジオから流れ出てくる「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」は私の心をはるかなみずがめ座まで運び、そして必ず最後は大好きだった女子生徒の姿にたどり着かせました。「好きです」と告白できないもどかしい心を抱えながら、暑い夜を悶々として過ごしていた少年の夏。もちろん勉強には身が入るわけもありませんでした。
十数年後、最後の恋を獲得することができた私は、アクウェリアスというドリンクを手に、彼女を連れて夏の海に繰り出しました。アクウェリアスの意味が「みずがめ座」だったことを思い出したのは、満点の星の下、砂の上。氷をたっぷり入れた伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のグラスで、今夜も心を解放する一杯。振り返れば思い出もキラキラ輝いています。