Pizza

No.420 / 2019年5月11日配信

 友人と宅配ピザの話になったものの、残念ながら注文して食べたことがなかったので、もっぱら聞き役に徹しました。近年はマンションの郵便受けには、何社もの宅配ピザ専門店のチラシが入っています。一度くらいは、注文してもよかったのでしょうが、なぜか未経験のままです。「へぇ、食べたことないのか」と友人は原始人でも見るような表情をしました。

 昔、結婚したての頃、私の母親に家人(妻)の手作りピザを食べてもらったことがありました。「あんたも、こんなお洒落なものを作ってくれるお嫁さんをもらえて良かったね」と母は目を細め美味しそうに食べていました。当時の母が作る洋風料理といえば、ハンバーグ、カレー、合い挽き肉を使ったオムレツだけでしたから、ピザが珍しく楽しめたのでしょう。

 ピザに限らず我が家では「手づくり」の料理が多いことに気付きます。家人も料理の腕前は立派でなくても、できるだけ手づくりで頑張っています。娘も舌を噛みそうな名前のお菓子を作ってくれるし、マイ包丁持ちの私は、大きな真鯛だってさばいて刺身にしてしまいます。性格はバラバラですが、作ることの楽しみが家族で共有されているのは案外気持ちの良いものです。

 久しぶりに手づくりのピザが食べたいな、と家人にリクエスト。「今週は母の日なのにお母さんに作らせていいの?」と娘が横やりを入れますが、「あの頃のお洒落なやつをね」と多少強引にお願いを。便利な宅配ピザもいいけれど、やはり手づくりは「心」も味わえます。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」に感じられるような「手づくりの温かみ」、いいですよね。

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