ジャーマン・ポテト

No.382 / 2018年4月21日配信

 地球の歩き方(アルハンブラ宮殿で紛失)とオレンジ色のトーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表を手にして、欧州をぶらっと旅したことがあります。それぞれ立ち寄った国の印象は、道で行き先を訪ねた時の相手の応対の仕方によるものが大きかったようです。インバウンド客による日本人気は、やっぱり「おもてなし力(人の力)」を抜きには語れないでしょう。

 私は共産圏などを除くヨーロッパの鉄道を自由に使えた「ユーレイルパス(EUが出来る随分前)」を利用しました。日本と違い、鉄道が国をまたがりつながっているので、いろいろな事情はあるのでしょうが、列車発着も予定時間通りにいかないことが多かったようです。地中海沿岸の人達の「それくらいなんだっていうの?」という態度が逆に頼もしく見えたりしたものです。

 そういった欧州でただひとつ、ほとんど時刻表に正確な国がありました。当時の西ドイツです。車窓から見える農地もなんだか整然としています。社内販売で買ったコーヒーもたっぷり2杯分入っていました。全てがキチンとして堂々として見えるのが西ドイツでした。食べたものの記憶は、ソーセージとじゃがいもとザワークラウト。冬が長い国の人々の質実剛健さを感じます。

 最近、料理レシピサイトから仕入れた「ジャーマン・ポテト」にはまっています。にんにくオリーブ油でじゃがいも、厚切りベーコン、玉葱を炒めて、塩胡椒、パセリを散らし出来上がり。簡単ですが食べごたえのある料理です。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」との相性もバッチリ。丁度、新じゃがいものシーズンですし、試しても損はありません。

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