おせち三段重

No.657 2025年12月21日配信

 2025年も始まったと思ったら、もう師走。冗談のように大晦日が近づいてきましたが、まさに光陰矢の如しです。子供の頃はもっと一年が長かったように思いますが、歳を重ねるにつれ時のスピードが速くなっているようで、個人的にも妙に焦ってしまいます。師走はやっぱり慌ただしくも、楽しみな大晦日の年越しそば、そして正月のおせち料理が私を待ち受けます。

 我が家もおせちの三段重を通販で家人が予約していたようです。婦人画報のおせちアンケート結果を見てみると、来年の正月におせち料理を食べる予定の人は79.6%。そのうちの66.8%が出来上がりのおせちを購入。ということは、アンケート全体では52.7%と半数以上の方がおせちの購入派。我が家もそうですが手作りおせち派は確実に少なくなっているようです。

 我が家で予約した三段重の写真にも華やかな正月の縁起料理が詰まっています。子宝と子孫繁栄を願って食べる「数の子」、腰が曲がるまで長生きにと「エビ料理」、まめに元気に働けるように「黒豆」、長寿を喜ぶ「昆布巻き」も入っています。古来より伝承されてきた日本料理ならではの縁起の良いありがたい料理の数々。全部で48品目のボリュームたっぷりの内容です。

 子供の頃のおせち料理は今のように華やかではなかったです。当然、オマール海老も無し。今の広告コピーのように「宝石みたい」からは遠く離れた、素朴な母手作りのおせち料理でしたが、家族をワクワクさせるだけの味は詰まっていました。思えば、それがおせちの本質なのでしょう。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」にも通じる手作りの心。その本質に今年も感謝です。

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