ブロッコリー・グリーン
No.376 / 2018年2月21日配信
休日の郊外、車を走らせていると、以前ブロッコリー畑だったところに出ました。数年前の2月のある日、その畑で若手の農業従事者でつくる会が「ブロッコリーの袋つめ放題企画」を行っていました。貸してくれた園芸用はさみを使い、畑の中の新鮮なブロッコリーを袋いっぱい採取出来るのです。参加料も安く、思いっ切り袋に詰め込んだ記憶が甦りました。
残念ながらその畑は違う作物になっていて、ちょっぴり寂しい気がしました。何か栽培を辞めなくてはいけない事情があったのでしょう。ブロッコリーは世界的に人気がある栄養価の高い農作物です。アメリカでは、昔は子供に野菜を食べさせるために「ポパイのほうれん草」がその役割を果たしたそうですが、近年はブロッコリーがその役を担っているとの話も。
ブロッコリーはビタミン類とミネラルを豊富に含む健康的な野菜です。私はシンプルに茹で野菜としてサラダで食べる事が多いのですが、娘がつくる温かいシチューには鮮やかなグリーン色のブロッコリーが添えられています。もちろんパスタ料理や中華料理の炒めものにも欠かせません。日本での旬は春先までなので、しっかりと楽しみたいものです。
以前は伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の肴は魚介類が多く、刺し身や焼物・揚げ物が中心でした。それらの色調は概ね渋めの彩りです。ところが、ブロッコリーがその食卓の色彩感覚に圧倒的な元気さを持ち込んでくれました。そして私の味覚の幅も確実に広がっているのを感じます。幸蔵の一杯が元気になるブロッコリー・グリーン。オススメです。