ねじまき時計

No.313 / 2016年6月1日配信

 最近、仕事以外では腕時計をつけることが少なくなったようです。「荷物持たない派」の私でも、スマホだけは別です。絶対に身から離すわけにはいきません。となれば、スマホがあるから時間を知るためだけの腕時計は不要も当然です。あれほどこだわった「ねじまき式」のアナログタイプの腕時計・グランドSEIKOも引き出しの中で眠っています。

 人生最初に手にした腕時計は、高校入学に合わせて買ってもらったSEIKO・5(ファイブ)という、その頃若者向けのスタンダードな時計でした。ヘアートニックを頭に振り掛け、手首にはキラリと銀色に光る腕時計。大人の世界に足を踏み入れた高揚感でいっぱいだったのを思い出します。嬉しくて、何度も何度も時間を確かめたものです。

 様々なメディアで、特に多くの雑誌で「アウトドア」が取り上げられ、4WDのレジャービークルとキャンピンググッズに馴染んでいった80年代。もちろん手首にはCASIOのプロ・トレック。もちろんその時計機能は役だったけれど、それ以上に全天候型を付けている安心感、アウトドア気分に浸れる気持ち良さの方が大きかったような気がします。

 多機能時計の経験が終わると、なぜか最後は「ねじまき式」腕時計に。ネジを巻かないと2日間で停止のアナログの極致です。6月10日は「時の記念日」。机の引き出しに眠っている時計のように、すぐに止まってしまいそうな我が頭にもネジを巻く必要がありそうです。さあ、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」タイムを始めなくてはなりません。

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