真田昌幸

No.305 / 2016年3月11日配信

 ずいぶん昔の昭和の話ですが、資生堂の男性化粧品「MG5」のコマーシャルで、モデルの草刈正雄が出演していたことがありました。私たちが整髪料を使い始める高校時代だったと思います。女性の目が気になる青春時代です。その頃、マンダムというブランドではチャールズ・ブロンソンという俳優が、男らしさと渋さでイメージを引っ張っていました。

 私は「男らしさ」より「爽やかな」イメージのMG5を選びましたが、残念ながら草刈正雄のような感じには仕上がりませんでした。なけなしの小遣いをはたいて買った整髪料です。なんとか元がとれるように、女生徒達へのアピール力となってもらわなければなりませんが、一ビン使っても全く効果はありませんでした。

 そんな爽やかなキャラクターイメージの草刈正雄が、NHK大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸役で好演しています。若い時期、爽やかさで自分のヒーローだった人物が、今度は主人公の父親役で渋い(まだまだ若い熱を持ちながら)演技をしています。ずいぶん年上なのに、なんとも若々しくて格好良いではありませんか。

 「お父さん、彼はハーフだし、やっぱりものが違うわよ」と2枚目には目がない家人がのたまいます。別に、彼と張り合えるものを持っているわけでもないので、どうでもいいような素振りでやり過ごしますが、やっぱり少し悔しい。日曜日の夜、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を片手に、TVの真田「昌幸」に見入ります。「幸」の文字に弱すぎる私です。

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