公立図書館
No.242 / 2014年6月11日配信
あまり小言を言わない母が「もう高校3年生だから、この1年くらいは頑張ってみなさい」と声をかけてきました。ラジオの深夜放送を聞きながらの受験勉強も、参考書のページは遅々として進んでいません。ビルボードHOT100にどういう曲がランクアップされたか、友人を出し抜くための新曲情報はないのかなど、そんなことばかりが頭を巡っていました。
高校入学した頃は、友人より成績が良かったものの、3年になったころにはその友人に全く歯が立たなくなりました。友人は休みの日にも公立図書館に行って、勉強をしていました。大学入試に対する意識の違いは歴然としていて、怠け者の私が敵うわけがありません。今思えば、当時の「公立図書館」に良い想い出はなく、私にとってはハードルの高いものでした。
温泉地で有名な佐賀県武雄市の利用しやすい公立図書館が話題になっています。今年の4月で1周年を迎えたこの図書館は、あのTSUTAYAを運営する民間業者の力を借りて管理運営されています。カフェと図書館の合体、Tカードポイント制の導入等で注目を集めて、半年で入館者が50万人を超えたのだとか。他府県からの見学も含め、絶好調です。
そういえば、近所の市営図書館の利用登録期限が切れています。カードと更新用紙を持って出かけなければなりませんが、面倒なので放ったままです。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』を飲みながらの読書は大好きなので、やっぱり、今週末こそは重い腰を上げよう。時代が変わっても、図書館には何かしらのハードルは存在するものです。