小満(しょうまん)のイカ

No.240 / 2014年5月21日配信

 立夏がすぎ、暦の上では立秋までの期間が「夏」ということですが、「小満」は立夏から約2週間後の時季。この五月終盤は万物がイキイキと成長を続ける、夏の気配が色濃くなる頃です。近年、真夏日の気温を記録することも珍しくなく、初夏というより夏だと言い切ってしまったほうがスッキリしそうな気がします。もう半袖だし。

 この時期は若葉の緑と初夏の風が気持ちよく、海もキラキラと輝いていて、つい車のハンドルを握りたくなります。PM2.5と黄砂対策もいったん中止です。思い切って車の窓を開け放ち、今年もまた海辺のまちを目指します。玄界灘を右に眺めながら、玄海国定公園の虹ノ松原(日本三大松原)を抜け、三大朝市として有名な呼子町を目指します。

 ドライブの終点は「イカの活け造り」で有名な港町です。イカの一夜干しが出店に並び、潮の香りを嗅ぐともう、心は一直線。いつもの「イカが泳ぐ生簀」がある料理店に直行です。透き通ってこりこりとした歯触りとその刺身の甘さに、毎回感激してしまいます。いつもは私と行動を一緒にしたがらない娘も、このときだけは喜んで参加します。

 「イカシュウマイも美味しいわね」とご機嫌な家人と娘を見ていたら、私の心も緩んできます。ただ、残念なのは車の運転があるので、アルコールが厳禁なこと。でも、イカの一夜干しを買って帰り、家でリターンマッチをするから大丈夫。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』の甘みとイカの甘みの競演も最高です。季節の気分は小満じゃなくって、もう大満(足)でしょ!

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