白身魚のソテー
No.456 / 2020年5月11日配信
魚料理は塩焼きか煮付けが一番と頑なに思い込んでいました。秋冬では脂が乗った魚を塩焼きにし、カボスをギュッと絞りかけていただくのが最高。それが四季の国の男の振る舞いというものでしょう。では、旬以外の魚はどうやって食べれば? 私もこの一年で、そんな疑問に答えられるようになりました。調理法さえ知れば、旬の魚に負けるとも劣らない味になることを。
それを教えてくれたのは、なんと「マイ・フライパン」なのです。何を今更と鼻で笑われそうですが、私にとっては大きな発見でした。オリーブオイルを使うことから始まった私の調理、白身魚のソテーです。ソテー(saute)はフランス語で「バターや油などで炒める調理法や料理」を指しますが、これに最近特にハマっているのです。
鯛の切り身を使って数回試しましたが、我が家の女性群にも好評を博しています。ビニール袋に塩・胡椒をした鯛の切り身とオリーブオイル、潰したニンニク、ローズマリー(香草)を加えてしっかりと漬け込みます。30分も経てばOK。魚の皮の方からしっかり焼き目を入れて出来上がり。皿の上でにんにくを効かせたトマトソースをかけ、パセリのみじん切りを散らせます。
最初は鯛の皮がカリッと焼き上がらなかったけど、今では上手く焼けるようになりました。最初に強火から入ることです。と、偉そうに言える実力ではありませんが、この春からの「巣ごもり生活」の中から得れた学びです。新型コロナウィルスは私にポジティブな時間を与えてくれ、そして我が伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」との「美味しい共生」は続きます。