アメリカザリガニ
No.426 / 2019年7月11日配信
スウェーデンの家具・インテリアの量販店イケアからの情報だったと思いますが、スエーデンでは夏になると「ザリガニパーティ」が各家庭でよく開かれるのだとか。シャコに似たその味ですが、日本では好んで食べる人は多くないようです。しかしアメリカザリガニの本場北米はもちろん、中国でもザリガニは大変人気があるそうで、養殖業が大流行りしているそうです。
今ほど食糧事情の良くなかった子供の頃は、真っ赤な甲羅をした「アメリカザリガニ」をよく食べました。たんぼの近くを流れる小川に兄や友人たちと連れ立って、よくザリガニ釣りに行ったものです。釣り場は川底から湧き水が砂を噴き上げている小川でした。ホリドールなどの農薬問題が社会的に話題になっていても、「ここなら、大丈夫だよ」と気になりませんでした。
ザリガニ釣りでは、少し残酷だったけれどカエルにも餌になってもらいました。日本品種なのか、まだ大人になっていないのかわからない「青っぽくて形の小さい」ザリガニには人気がありません。私たちは真っ赤な殻を持つ大ぶりな「アメリカザリガニ」を懸命に狙いました。ただでさえ、尾の部分だけに身がついているという、可食部が特に少ない食べ物でしたから。
家に帰り着くと、真っ先にザリガニが数匹入っているバケツを母に差し出したものです。そういえば、母は塩茹でしたザリガニにあまり手をつけなかったような気がします。子供に遠慮したのか、それともあまり好きではなかったのか…。私のザリガニの記憶も小学5年ぐらいで終わっています。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」がザリガニを思い起こさせてくれる夏の夜。