鱸(スズキ)

No.654 2025年11月21日配信

 毎夕のウォーキングも日没が早まり、海岸の松林の中は出発が遅れると真っ暗になります。枯れ枝に躓いたり、危ないです。そういうわけで、先日も急足で歩いていると、博多湾に流れ込む川幅の狭い二級河川に、腹を上にしてぷかぷか浮かんでいる死魚を見かけました。スズキの子です。この河口ではスズキがエラ洗いで、よく水面上にジャンプしている場面に出くわします。

 ウォーキングコース近くの食品スーパーに立ち寄ると、フッコ(スズキの子)の刺身用柵(ブロック)がありました。青みを帯びた白身で美味しそうです。立ち止まって眺めていると、その店のパートさんが仕事を終えて、夕食の材料を購入しようとしていました。それを魚の調理場から見ていた社員が、「今日のフッコは状態が良いよ」と教えているではありませんか。

 小耳に挟んだその内部情報に私はニンマリ。即決、購入。そんな情報漏洩は大賛成です。私はニコニコと刺身パックをカゴに入れて、ツマとなる大葉を追加してレジに向かいました。スズキの旬は夏季だとされていて、刺身を美味しく食べるのなら暑い時期だという思い込みがありましたが、ヨダレが出そうな精神状態だったので、もうそんな旬の常識などすっ飛んでいます。

 早速、飛んで帰って、刺身を引きました。多少薄造りに仕上げますが、鮮度が良かったので、私の刺身包丁にも身の弾力が耐えてくれました。九州自慢のトロッとした濃厚刺身醤油を用意して、ワサビを乗っけていただきます。もちろん、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」で楽しみます。「あ〜、最高だ!」秋に食べるスズキの味も旬の夏にも勝るとも劣らない美味しさです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です